2025/08/20 17:30


英国ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム(V&A)、日本の老舗陶磁器ブランド〈NIKKO〉、そしてモダンデザインの父とも呼ばれるデザイナー・ウィリアム・モリス。

この三者の出会いによって生まれたのが、特別なコラボレーションシリーズ「アイリス」です。

現在はすでに廃盤となっている希少なコレクション。

本記事では、その歴史的背景やデザインの特徴、そして今なお価値を持ち続ける理由についてご紹介します。

NIKKOとV&A、そしてウィリアム・モリスの出会い


  • NIKKO(日本陶器株式会社)
    1908年創業の日本を代表する洋食器ブランド。白磁の美しさと確かな技術力で知られ、国内外のホテルやレストランでも広く採用されています。
  • V&A(ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム)
    ロンドンにある世界最大級の装飾美術・デザインの博物館。歴史的な工芸品やデザイン資料を所蔵し、近代デザイン運動とも深い関わりを持っています。
  • William Morris(ウィリアム・モリス)
    19世紀イギリスで「アーツ・アンド・クラフツ運動」を牽引し、生活と芸術を結びつけたデザイナー。壁紙やテキスタイルの植物柄は、今も世界中で愛され続けています。


この三者が協働し、モリスのデザインをもとに現代に甦らせたのが「アイリス」シリーズなのです。

「アイリス」デザインの特徴


ウィリアム・モリスの代表的な要素である 植物柄 が静謐なタッチで描かれた「アイリス」。

草花の曲線美を活かしたデザインは、ただ装飾的なだけではなく、日常の食卓に自然の息吹を取り入れる役割を果たしています。


ネーミングの通り、モチーフは アヤメ(アイリス)。

青と緑の落ち着いた色合いは、ティータイムを穏やかに包み込み、クラシックでありながらもモダンな印象を与えてくれます。

サイズと仕様

  • カップ:直径 6.7cm、高さ 7cm
  • ソーサー:約15cm


廃盤だからこその価値

「アイリス」シリーズはすでに製造が終了しており、現在は入手が難しいコレクションです。

特にウィリアム・モリスのデザインを反映した食器は人気が高く、コレクションとしての価値も年々高まっています。

ウィリアム・モリスと「日常の芸術」

モリスは「美しいと思わないものを家に置いてはならない」という言葉を残しました。

その精神は、この「アイリス」にも色濃く反映されています。

使うたびに、19世紀の英国で提唱された「アーツ・アンド・クラフツ運動」の思想――生活と芸術の融合――を身近に感じられるのです。

まとめ

NIKKO × V&A × William Morris「アイリス」カップ&ソーサーは、

  • 日本の技術
  • 英国デザイン史の象徴
  • モリスの芸術思想


この三つが交わることで生まれた、特別な一客です。

廃盤となった今でも、その価値と魅力は失われることなく、むしろ時を経て輝きを増しています。

あなたのティータイムに、この一客を迎えてみませんか。



👉 店舗ページはこちら

GARDEN IN THE HOUSE